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色彩技能パーソナルカラー検定®活用事例インタビュー【株式会社マルハン東日本カンパニー 様】

色彩技能パーソナルカラー検定®は学校だけでなく、企業でも導入・活用されています。今回は検定を受験された、総合エンターテインメント企業 株式会社マルハン 東日本カンパニーの、営業戦略部の岡部さんとブランド戦略部の仲さんにたっぷりとお話を伺いました。

パーソナルカラーを取り入れたきっかけは
「レジェンズ」の新しい挑戦

岡部さん 弊社には全社的な接遇スキル向上を目指し、毎年、接遇力NO.1を決定する社内の接遇コンテストを開催しているのですが、カンパニー大会で上位7名に累計3回入賞すると「レジェンズ」に認定されます。レジェンズには、将来的に社外向けの研修や接遇のコンサルティング等も展開したいという目標があり、様々なスキルや知識の習得を目的とした資格取得の取り組みの中で、最初の資格が色彩技能パーソナルカラー検定®でした。

―― 嬉しいです!様々な資格がある中で、なぜ選んでいただけたのですか?

岡部さん 接遇は「所作」や「言葉遣い」だけではなくて、見た目や身だしなみも重要です。そこで、パーソナルカラーが候補にあがりました。また、レジェンズの一人が、美容系の資格や色彩検定を取得しており、「色彩技能パーソナルカラー検定®」は理論がしっかりしていることから、全員がその知識を持つことで今後に活かせると判断し、団体受験を決めました。

個性を活かし、接遇を高める「東日本スタイル」
身だしなみの緩和や新制服にも役立つ“色”の知識”

岡部さん 弊社は2023年5月より、社会の変化や多様性を受け入れ、個性を尊重する『東日本スタイル』を展開しています。その中で、ヘアスタイルやネイルの縛りを無くすなど、大規模な身だしなみの緩和をしました。ただ、自分の好きだけで自由にするのは違う。「身だしなみ」と「おもてなし」を大切にする“接遇”の部分もしっかりと両立できて、はじめて私たちの『東日本スタイル』だよねと。

2025年11月には新制服を導入したのですが、身だしなみのマニュアルも合わせて改定しました。小物やベルト、靴下の色なども、今までは黒一択だったものを自由にしました。ただ、好みだけで様々な色を取り入れて大丈夫かな?という懸念も出たため、デザイナーさんとも相談して、制服のベースカラーに対してアクセントの色みは2色までというルールを設けました。

また、制服に合わせるアイテムとしてスカーフを導入したのですが、ピンクやブルーといったビビッドな髪色も、小物やスカーフの色と同系色にすることで「1色」としてカウントするよ、というマニュアルにしました。

―― 「類似色相」や「同一色相」の考え方ですね!まとまりが出て個性を出しながらも自然に全体のバランスがとれていいですね。

岡部さん そうですね。ちょうど検定の勉強中だったので、スカーフの選定やマニュアル作りが並行していた時期でした。今では皆さん、配色を考えながら着こなしていらっしゃいます。指定以外のスカーフも着用可としたことで、自前で買い足してどんどんスカーフの数が増えていくスタッフや、中には自分でスカーフを作った者までいます!

「私の色ってどんな色かな?」
現場から生まれたブランド価値向上への確信

仲さん 私が検定の勉強をしながら、「この知識をどう業務に活かし、価値を高められるか?」と考えていたときのことです。スタッフに「こんな考え方があるよ」とテキストを見せながら実際に色を合わせてみたところ、みんなが「自分らしさを引き立てる色はどれだろう?」と興味津々に考え始めました。

それぞれが異なる色に魅力を感じ、互いの個性を肯定し合う姿を見て、「この体験はお客様にも大きな喜びを提供するはずだ」と感じ、これは「自分らしさと多様性」を体感する新たなブランドとして成り立つと確信しました。

振り返れば、新制服のベースカラーを選んでいる時も、 私たちが大切にする「誠実さ」や「企業としての価値観」とは何か。「なぜネイビーなのか?そこにどんな意味を持たせるのか?」と深く考えを巡らせていました。しかし、そこまで考え抜いていながらも、当時の私は理論的な裏付けを持たず、結局は「感覚」で色を選んでしまっていたのです。

その後、色彩の勉強を始めたことで、今なら「なぜネイビーがクールで落ち着いて見えるのか」という理由が明確に分かります。「あの時知っていれば、デザイナーさんにもっと堂々と意見を言えたのに!」と思ったりもしますね(笑)。しかし、ブランドマネージャーとして、広報の面でも色の効果を意味づけし、言語化できるようになったことは、私にとって非常に大きな収穫でした。

変化はコンテストのフィードバックコメントにも・・・

岡部さん 2月に新制服を着用して初めての接遇コンテスト、カンパニー大会が開催され、レジェンズが審査員を担当しました。その審査のフィードバックコメントに、色彩のことも書かれていて!検定で学んだことをレジェンズたちも活用できているなと感じました。

興味のない人にこそ「ロジック」がきっかけになる

岡部さん スタッフたちが色で個性を表現するところまでは、まだまだかなと思っているので、今後はパーソナルカラーを活用した取り組みも検討していきたいと考えています。

仲さん 今はファッションに興味があるスタッフが自ら取り組んで「自走」している状態ですが、それだけだと興味がない人が取り残されてしまう。

―― 組織全体で取り組むからこその課題ですね。

仲さん そうですね。でも、パーソナルカラーの良いところは「ロジック(理論)」があること。センスがないから自分には関係ないと諦めていた人でも、理由が分かれば一歩踏み出せる。突破口が開けるのではないかという可能性を感じました。


取材を終えて

今回の取材で最も印象的だったのは、株式会社マルハン東日本カンパニー様が「個性を活かし、接遇を高める」という大きなテーマに、会社全体で情熱を持って取り組まれている姿でした。

特に驚いたのは新制服が完成するまでの道のりです。アルバイトスタッフから役員まで1,200人以上を巻き込み、何度も座談会を重ねて約2年がかりで作られたそうです。そんな想いの詰まったプロジェクトの中で、「色」の知識が、現場の納得感やルール作りにうまく活用されたことは、本当によかったなと感じています。

「センス」という感覚だけの言葉で片付けず、理論を知ることで誰もが輝ける。これから予定されている取り組みなどを通じて、スタッフの皆様が「自分らしさ」を色で表現するきっかけが増えていくのが楽しみです。この検定での学びが社員の皆さんにとってプラスになるよう、私たち日本パーソナルカラー協会も、引き続き色の持つ力を広めるお手伝いをしていきたいと思います。


本インタビューは、協会情報誌「JPCA NEWS No.12(2026年6月発行)」に掲載されています。