NPO法人日本パーソナルカラー協会は、2025年6月7日(土)~8日(日)に山形大学米沢キャンパス(山形県米沢市)で開催された「日本色彩学会第56回全国大会[米沢]’25」にて、パーソナルカラーの最新研究を発表しました。

テーマは、「パーソナルカラーにおける『黄み/青み』の頂点を探る 〜色相による顔色の見え方の調査〜」。
顔色の見え方に影響する色相の分析により、パーソナルカラーのさらなる理論的理解を深める成果となりました。
●プレスリリース(PR TIMES)
今回の調査結果については、以下のPDFよりご覧いただけます。
パーソナルカラーを通じて、一見感覚的で、触れない・形のない、色というものを、大勢の皆さまと喜びとともに正しく共有出来るよう願いながら、素性を明らかにしていく行為だと思っているので、微力ながら、その一端に関われる事が幸せです。
山内 陽子(JPCA講師・JPCAパーソナルカラーアナリスト®)
今回の研究では、実は機器による測色も行っていたのですが、自然光を含めた実験において、想像以上に天候に左右されてしまいました。数値化することが難しい分野ではありますが、これからも工夫して科学的なアプローチを続けていきたいです。
Tomomi(JPCA講師・JPCAパーソナルカラーアナリスト®)
一般的にパーソナルカラーは感性で判断されるのではと考えられていますが、今回の研究発表は色彩学会内でも、理系・文系の両方からアプローチできる内容と評価していただき、興味を持っていただいたようです。
日本パーソナルカラー協会では、「似合う」の根拠が色の四属性にあることを発信していて、実験研究を通して学術的に明らかにし、多くの皆様にパーソナルカラーの今を知っていただけたら嬉しいです。
沼上 恵里(JPCA上席本部講師・JPCA上席本部パーソナルカラーアナリスト)
私達が経験上の知見として伝えていたことを研究結果として発表できたこと、色彩学会の先生方からも評価を受けたことに、弊会の提唱するパーソナルカラー理論の可能性を感じます。今後も「似合う理由」を説明できるパーソナルカラーを広めるべく、研究を続けてまいります。
佐藤 敬子(JPCA上席本部講師・JPCA本部パーソナルカラーアナリスト)
今回の研究は、「同じオレンジ系でも、顔色の見え方に違いがあるのではないか。最も黄みを帯びて見える色相はどれなのか。同様に、青みを帯びることで色が白く見える色相とは?」という自分の疑問から始まりました。
予想とは少し異なる結果となりましたが、非常に興味深い結果が得られました。JPCAの会員は、こうした研究活動に対して非常に関心が高く、協力的である人が多いのが特徴です。今回の研究論文の公表を機に、研究に興味を持つ仲間が増えたらうれしいと思っています。ぜひ論文をお読みいただければ幸いです。
真田 めぐみ(JPCA上席本部講師・JPCA上席本部パーソナルカラーアナリスト)
JPCA®は、設立当初から色彩を科学で読み解くアプローチで、アメリカ発祥のパーソナルカラー理論を日本で進化させてきました。独自に展開した『色の四属性(色相・明度・彩度・清濁)によるパーソナルカラー理論』を裏付けるために、2013年に大規模な色彩調査を実施し、2014年には研究発表(日本色彩学会第45回全国大会[福岡]’14にて)を行っており、その後もアカデミックな視点からの検証を重ねています。こうした研究活動は、他団体とは一線を画し、パーソナルカラーの社会的信頼性と認知拡大に大きく貢献しています。
※2020 年に「固有感情」を『共通心理』、「表現感情」を『個別心理』へと、より明快な名称に変更しました。